目次
1. 古川節子さん
2. サトミさん
3. 荒井教子さん
4. 葛城杏子さん
5. momoko kaewdee Todaさん
6. よーさん
7. ちえ まにーらっと
8. ちひろ
チェンマイの人はあったかい
古川節子
チェンマイ在住20 年。現地発行の情報誌ライター。著書にガイドブック『古都チェンマイのとっておき』
先日、出先で乗っていたバイクがパンクしてしまいました。仕方なく押して歩いていると、3分もたたないうちに、一度通り過ぎたバイクの女の子が戻ってきて、「お手伝いできることがありますか?」と声をかけてくれました。お礼を言って、歩き出して束の間、今度はサングラスをかけたお兄さんが修理屋までの行き方を教えてくれます。ほんの30分で7人が声をかけてくれ、パンクしたのに妙にうれしい気分になったのでした。
コロナで車の量が減った旧市街
札幌に似てる感じがする
サトミ
チェンマイとバンコクを拠点にフォトグラファー・フードスタイリストとして活躍。現在はチェンマイで子育て中
チェンマイが北に位置しているからなのか、山が近くにあるからなのか、人々の雰囲気がそうさせているのかわからないけれど、札幌に似ている気がする。18歳まで暮らした札幌は大好きな街で、いつか帰りたいと想い続けているから、似た雰囲気のチェンマイに惹かれているのかもしれません。最近は、近所にあるディンカフェの芝生でチビと走り回り、美味しいコーヒーをいただき、日曜にJJマーケットに行っては癒されて、チェンマイを謳歌。
緑に囲まれ自然素材の遊具がかわいいDincafe
ゆった~りと流れる時間の心地よさ
荒井教子
色々な「出会い」を求めて旅をするのが好きで、チェンマイの現地旅行会社に勤務。北部タイの魅力を宣伝中
東京育ちの私は、毎日の時間の流れが速すぎて「時間よ止まれ!」と心の中で叫んでいた。そんな私が初めてチェンマイに来たのが約20年前。大型デパートもなければ日本食なんてほぼ手に入らない場所だった。でも、街の雰囲気、人々の暮らしや表情から「時間のゆとり」が溢れていて、一瞬でこのチェンマイが好きになってしまった。今では、随分と近代化し、昔のような土埃は見られないが、ゆったりと流れる時間は今も健在している。
チェンマイの長閑な大自然
大きな木に見守られて暮らす毎日
葛城杏子
もうすぐ在タイ15年の本誌デザイナー。バンコクで5年間暮らし、その後チェンマイへ。好きなものは、息子
チェンマイの街には、そこかしこに樹齢百年を優に超える大きな木があります。注視していないと見過ごしてしまうほど街の景色に溶け込んでいて、元からそこに生えている木を活かすように設計されたホテルやカフェも多くあります。広く伸びた枝が作る木陰で信号待ちをする人々を見るのが好きだし、チェンマイとランプーンを結ぶ旧道のフタバガキの並木も見事。ある時は目印に、またある時は憩いの場に。大きな木のあるこの街の風景が大好きです。
空き地のジャムジュリー(レインツリー)
静かな異空間
momoko kaewdee Toda
チェンマイで、猫や動物などのイラストを描いています
子供達が小さかった頃に良く連れて行ったワット・ウモーンというお寺が私は大好きです。700年の歴史があるそうで、仏塔の下に洞窟が掘られた事から、ウモーン(洞窟)寺と呼ばれています。昼間に行ってもまるで森の中にいるようで、とても静か。実は奥に池があるのですが、この池にいる大きなナマズに餌をやるのが不気味で楽しいです。私はたった一度だけ、池から上がって甲羅干しをしている1メートル以上もある亀に遭いました。
洞窟の入り口。入るとひんやりしてます
チェンマイの自然に抱かれてヨガ
チェンマイの広い大地と空、遠くまで幾重にも折り重なる山々のランドスケープを眺めながら行うヨガ。伸び伸びと広がる大きな木々や、自由に咲き乱れる美しい草花に心をあわせて静かに呼吸を繰り返すと、地球と調和する至福の感覚が自分の内側
に広がります。東京からチェンマイに移り住み根をおろし、ゆっくりヨガを行えるかけがえのない生活を私は愛しています。
絶景モンヂェームでヨガ
チェンマイのタイ漢方伝統医
ちえ まにーらっと
チェンマイでタイ人夫と息子と娘の4 人暮らし。今はシダ植物に夢中。
Instagram:
@by.makruu
カラダの事が気になるお年頃。今、チェンマイのここが好きは、こんなわたしでもカラダと向き合えるタイ漢方伝統医療があること。デトックスからはじまり、その後は弱っている部分への漢方ケア。チェンマイといえば山岳民族しか知らなかった20
年前。そこから入ったこの素敵な世界は、住めば住むほど好きすぎて、触れ合った人達のおかげでタイ漢方まで知れたことが何よりも嬉しいしありがたい。
我が家の庭にあるタイハーブ「ディプリー」
多民族で多様性に富む穏やかで寛容な社会
ちひろ
テキスタイル作家・色音。自然染めの作品を主に日本の展示会で発表しSNSを通してアジア各国からの制作依頼を受けている
Instagram:
@_irooto_
少なくとも7種以上の少数民族が暮らす多民族なチェンマイは、もともと多様性を認め穏やかで寛容な土地柄だ。そのためか外国からの移住家族も多く、娘の友達も幅が広い。いろんなバックグラウンドを持つ子どもたちが裸足で駆け回り木登りしている姿は、なんとも微笑ましい。市場に行ってもさまざまな民族の工芸品や食に直に触れることができる。人としての礎を築く年頃の子どもを育てるには、最高の環境だと感じている。
裸足で木登り!がチェンマイ流⁉