2019.12.108人の連載
8人の“私の好きな本”
目次
1. 鈴木ひろみさん 2. サトミさん 3. ともみさん 4. 葛城杏子さん 5. ウィッタモン・ニワッティチャイさん 6. オプシューイさん 7. Chicoさん 8. 池尾優さん私の好きな本は
四角大輔さんの本の中で一番好きな『人生やらなくていいリスト』。
この本はシンプルに生きるにはどうしたらいいか現代社会を生き抜くミニマムな仕事術、ヒントがギュッと詰まっている本だ。
パンツも本も四角さんの生き方そのもの。
ぜひ、読んでいただきたい一冊なのだ。
四角さんが住む湖を前に
ananは私の教科書
19歳から22歳まで、大学に通いつつanan編集部でカメラアシスタントとして働いていた。18歳で札幌から上京、1年足らずで華やかな雑誌の世界へ。
大人な女性へ向けた新作の服やコスメ、グルメ情報が行き交い、おしゃれを愉しむ編集者やライターさんが眩しかった。
ananは素敵な大人の女性になるための私の教科書。
カメラマンに怒られ、汗だくで必死だった記憶もチラつきながらページをめくるたび、心が踊るのは今も昔も変わらない。
洋ちゃんが表紙を飾るなんて感激
最後に語られた 最愛の猫、そして死
自分が飼う前から何故か猫についての本を無意識に読んでいました。全部好きですが中でも『フランシス子へ』は特に心に残る本です。
作家吉本ばなな氏の父で戦後思想界の巨匠と言われる吉本隆明氏の愛猫フランシス子。
なんの特徴もないごく普通の猫で、著者とは相思相愛。
そんな愛猫が亡くなり、喪失感に苛まれながらも猫と人の生と死について優しく語られています。
これを読んで更にうちの子達が愛しくなりました。
うちの平凡ツンデレのルミオと共に
〝いびつ〟を抱きしめたら笑いと涙がでた
「淡々と」という形容に憧れがある。こだまさんの文章はまさに「淡々と」していて、悲劇を喜劇のように見せる。
〝普通〟という呪縛に苦しんだ自身の私小説『夫のちんぽが入らない』や、なかなかの災難にあってきた半生を綴ったエッセイ集『ここは、おしまいの地』の中で彼女の周りにはいつも〝いびつ〟なものがある。
それに苦しめられ、なんとか乗り越えていくのだが、乗り越え方がまたいびつだ。
そんな姿が可笑しく、笑いとついでに涙までやってくる。
息子がタイトルを連呼しちゃうので隠してる
手芸の本
祖母も母も手芸が好きで、母の本棚には1960年代の西洋の手仕事に関する本が並んでいました。
学生時代には時間を忘れて読みふけったものです。
今では我が家の本棚も手芸の本でいっぱい。
裁縫、刺繍、編み物、ペーパークラフトなど、ビンテージ本から最近の本まで。
これらの本の魅力はやはり挿絵と作り方の説明書きです。
眺めるだけでなく実際にやってみなくては
好きな本を1冊に絞るのは難しいですね
『ぼくを探しに』 ความรักของวงกลมกับสามเหลี่ยม
人は自分には何か足りないと考えることがあると思います。だから、足りない何かを探して前に進んでいくのかもしれません。
でも、ある日欠けている何かが満たされた時、今まで見えていたことが見えなくなったり、いつもより早足になって大切だったことを忘れてしまうことがあります。
そんな時に、もっと自分のことを見つめようと教えてくれる絵本です。
タイに来た当初タイ人の友達がくれた本ですが、何年経っても大切な宝物です。
読み易いのでタイ語初心者にもオススメ
『ノラや』 内田百間
私は猫好きです。 だから猫に関する本があるとどうも気になります。そして、学生時代時この本に出会い、作者はいい大人なのに、飼い猫のノラが居なくなってから、ノラを思い涙する姿などの切なすぎる描写や、猫は運命の塊という言葉。
ノラに対する思い、愛情がひしひしと伝わるこの本、事あるごとに読み返していて猫愛を共有しいます。
昔タイトルに惹かれて買った文庫本
やなせたかしがアンパンマンに託したもの
アンパンマンの作者やなせたかしが自身の生涯を綴った本。
貧弱な幼少期から兵隊時代、戦後デモクラシーのなかでの仕事の数々など、激動の時代に翻弄された人生だ。
「僕の顔をお食べ」と笑う正義の味方の原点と、そこに込められた想いに胸が熱くなる。読後はこの歌にも泣きそうになるよ。
なんのために生まれて
何をして生きるのか
わからないまま終わる
そんなのは
いやだ!
『アンパンマンの遺書』やなせたかし・著