バンコクのソムタムがとってもうまい店10店

皆さんご存知の青パパイヤサラダのソムタム。青パパイヤの千切りに調味料（唐辛子、ニンニク、マナオ、ナンプラーなど）を好みで加えて、クロックと呼ばれる木臼（または石臼）に材料を入れ、サークと呼ばれる木のすり棒でポクポクとついて作ります。ソムは酸っぱい、タムはつくという意味なんですよ。もともとラオスが発祥（ラオスではタムマークフンと呼ばれる）で、イサーン地方（タイ東北部）に伝わり、その後タイ全土に広まりました。バンコクで最初にソムタムが食べられるようになったのは、ラーチャダムヌン・ムエタイ・スタジアム周辺なんですって。

さてさて、そんなソムタムの美味しいと評判のお店を紹介します。どんどんいきましょう！



こだわり抜いた素材が生み出すビビッドな味わい

BTSアーリー駅のほど近く、ゆるりとしたカフェのような雰囲気ながら、本格的な味に定評のある「レー・ラーオ」。“レー”は海、“ラーオ”はラオスを表し、新鮮な魚介を使ったイサーン料理がこちらの自慢です。メニューには25種類ものソムタムが並び、なかでも人気N o.1はオーナーさんの出身地、フアヒンの海から届く蟹で作るタム・プー・タレー・カイ。マンゴーに子持ち蟹のナンプラー漬けを混ぜたソムタムです。赤唐辛子と青唐辛子をミックスしているので、目が覚めるような辛さですが、マンゴーの酸味と磯の香りが相まってフォークが止まらなくなります。マンゴーはナームドックマーイ品種、パパイヤはダムヌーンサドゥアック品種を使用。蟹は漁師から直接買い付けるなど、厳選した素材を使うのがこちらのこだわり。フアヒン名物など珍しいメニューもぜひお試しを。



味の決め手は秘密のレシピのプラーラー

南イサーンのシーサケート県出身のニッキーさんが昨年12月に開いたお店。実家も有名なソムタム屋さんで、ニッキーさんは７歳でソムタム作りをマスターしたんだそう。こちらのイチオシは、タム・ルアンパバーン・クンソット。お母さんからレシピを受け継いだプラーラーとガピが入ったクセのあるドレッシングにハマって通うお客さんが多いんだとか。乾燥唐辛子がたっぷり入っているので、長く後引く辛さです。「パパイヤは包丁で削がなきゃだめ。ピーラーを使うとおいしくないわ」とニッキーさん。さらに、石の産地として名高いアンシラー産のクロックとタマリンドの木から作ったすり棒を使用するなど、最高のソムタムを作るための道具にもこだわっています。「単純な料理だからこそ、一つひとつの要素が大切。あとは力加減もね」。ソムタムとともに育ったニッキーさんの家庭の味を召し上がれ。



ひんやり×シャキシャキの新食感ハーモニー

名物のタム・アラスカ・プーマーは、ドライアイスでキンキンに冷やされて登場。タマリンドのシャーベットを崩して口に運べば、ひやっと冷たい食感とフルーティーな香りが口いっぱいに広がります。「ソムタムは火を入れない料理だから素材選びが何より大切！」とオーナーのブックさん。イサーン料理屋には珍しくMSG不使用です。【Promotion】フリコピ持参で全ての料理メニュー10％OFF！（2016年12月末まで）



バンコクに６支店。初心者でも楽しめる定番店

大人ガーリーなインテリアで、タイのセレブたちもお忍びで訪れるという隠れ家レストラン。人気のイチゴのソムタムは、パームシュガーの代わりにイチゴとメロンのシロップを投入。甘酸っぱいデザート感覚で食べられます。こちらではプラーラーを蒸して使うので風味が豊か。辛いものが好きな人も苦手な人もおいしく食べられる味付けを目指しているそうで、唐辛子は０本から５段階で選べます。



遠いけど行ってみたい！　特大ソムタムの行列店

ソムタムのポクポクが止まらない！という意味の店名。その名の通り、いつもお客さんで一杯で、ピーク時には行列ができるほど。地元っ子たちが並んででも食べたいお目当てのソムタムは、タム・タート・タイと呼ばれる大皿ソムタムです。炭火焼きのエビやガイヤーン、たっぷりの野菜とゆで卵が添えられており、４人くらいでシェアするのがちょうどいいボリューム。一皿でいろんな味が楽しめます。



緑の看板と緑のポロシャツが目印

店先には使い込まれた大きなクロックが鎮座。「クロックは大きい方がおいしい」とオーナーのエーさん。木肌のクロックはパパイヤがべちゃっとせず、シャキシャキの食感に仕上がるんだそう。ここでぜひ食べたいのは、タム・タート・カーオポート。とうもろこしの自然の甘みと甘酸っぱいドレッシングがベストマッチ。ソムタムはバリエーション豊かに全53種類のラインナップ。



チュラ大生が通う路地裏の老舗食堂

北イサーンのマハーサラカーム県出身の家族が切り盛りするこぢんまりとした食堂。チュラロンコーン大学のそばに店を開いて28年、学生たちのお腹を満たしてきました。お母さんのデーンさんが作るソムタムは、太めに削いだパパイヤを手早く撞くのでシャキシャキ感がしっかり残っています。Simple is Bestと呼びたい、余計なものも足りないものもない完成度の高さ。毎日食べても飽きません。



大きな手で一掴みたっぷり唐辛子を投入！

北イサーンのローイエット県出身のオーナーさん曰く、「ソムタムで一番重要なのは唐辛子！」。だから、市場でちゃんと目利きして新鮮な唐辛子を仕入れているんだそう。売れ筋のタム・コラートは、イサーンの玄関口であるナコーンラーチャシーマー県（通称コラート）で生まれたソムタム。タム・タイにプー・プラーラーを入れるので、タイとイサーンの味を半分ずつ混ぜたようなソムタムなんだとか。



オープンエアでビール片手にチルアウト

ロ ーカルムード満点のムーガタ（タイ式焼肉）食堂。注文すると瞬く間に出来たてのソムタムが登場。キッチンの中はメニュー毎に分かれていて、スピーディーに料理を出せるよう工夫しているんだそう。おすすめのソムタムは、マハーチャイ港で揚がる新鮮な生エビを使ったソムタム・クンチェー。ミントとニンニクがたっぷり入って、爽やかな辛さが口の中を駆け抜けます。これはビールを頼まずにはいられない！



オーガニック野菜で作るヘルシーなソムタム

野菜とハーブは全てオーガニック栽培のもの。サラブリー県ムアクレック郡の自社農園から毎日直送されています。オーナーはタイの有名DJ、ジェーメームさんとその弟さん。幼い頃から料理を作るのが得意だったという兄弟が考案した、蓮の茎とサーモンで作るオリジナルソムタムが有名です。隠し味はナムヂム・シーフード（シーフードソース）と５時間煮込んで作るタマリンドソースだそう。MSG不使用。