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特集バックナンバー

コロナ禍を乗り越え強くなる4か月の 記録と アフター コロナに向けて

2020年3月21日土曜日、バンコクに緊張が走った。バンコク都より3月22日から4月12日まで、22日間の主だった26種の商業施設の一時閉鎖命令がでたのだ。限定的ではあるものの罰則を伴うロックダウンである。
これまでもSARS、クーデター、洪水、空港閉鎖などこの20年で数々の災害がバンコクを襲って来たが、今回の新型コロナウイルスによる長期間の営業停止、外出自粛は今までとは比べ物にならない危機的状況を余儀なくされている。
レストラン、美容院、マッサージ店、病院、薬局。その時、バンコクで店舗を経営する日本人たちはどのようにこの危機に立ち向かったのか。それぞれの対応策をイン タビューし、時系列にまとめて紹介する。

2月中旬


新型コロナウイルスが世界的に拡がりを見せ、マスク着用や手洗い、外出自粛の呼びかけがなされ、バンコクで暮らす人びとの間でも不安が広がり始めた

てっぺん

中国に続いてタイも影響が出ると感じ、過去のSARSなども含めた情報収集に明け暮れました。マスクやアルコールジェルを確保し、抗菌効果のある空気清浄機を発注。 朝一のスタッフの検温、手洗いや消毒の徹底に努めました。

at ease

マッサージという業務上、濃厚接触を避けられないので、わりと事態を重く受け止めていました。セラピストの施術中のマスク着用はもともと義務だったので、それをレセプションなど他部署にも広げ、スタッフ全員の検温と手洗いを徹底。お客様への検温も他店に先駆けてスタートしました。

Boy/Rikyu

国籍関係なく海外からのお客様も多いことから、スタッフとお客様への感染予防を常に意識し、不安でした。アルコール除菌だけでは心もとなく、清掃業者に店内全体の消毒を依頼したりも。どこも品薄になりかけていたので、知り合いから布マスク、アルコール消毒液、ハンドジェルを多めに買いつけ備えていました。

3月


at ease

2月の段階で「マッサージ以外の収入を」と考えました。巷でも品薄でしたし、タイ保健省からの打診もあり、3月に入ってマスクの製作販売に着手。すでに自社でハーバルボールなどの布製品を手がけてたこともあり、移行もスムーズだったと思います。息がしやすいよう裁断など試作を重ね、社員寮兼工場でセラピストを中心に40人体制で取り組みました。

ブレズ薬局

従業員の安全の確保を第一に、全員にマスクとシールドを支給、店内除菌の徹底に努めました。

3月18日


バンコク都がマッサージ店、バー、映画館、フィットネスなどの一時閉鎖をアナウンス。ソンクラン休みの延期も決まりロックダウンの現実味が増した

Chico

3月上旬までは観光で来られたお客様もいましたが、中旬を境にガクッと減りました。例年であれば、中旬あたりは一時帰国のお土産を買いに来るお客様が多い時期なんですけどね。洗って使えるエコマスクの需要は高かったです。

酒の店

閉鎖命令が近いと聞き、すぐさまお弁当を始める用意をしました。個人店ですから上司への相談や決定を待つ必要もなく、そこは柔軟に。この頃2号店を閉め、ソンクランで帰省するスタッフには「帰省先で1か月くらい待機してて」と伝えたりも。

Sustaina

街のあらゆる場所に除菌アルコールが設置され、一日に何度も消毒していると、手指のかゆみや手荒れが気になるように。そこで、アロエやレモングラスを配合したアルコールジェルの生産販売を開始。その矢先、ロックダウンの情報が流れはじめた3月20日頃、当ショップの休業を案じた大勢のお客様がご来店。ここまで混雑した店内の光景を見るのは初めてでした。

てっぺん

かねてより要望も多かったテイクアウトとデリバリーを本格始動。見て楽しい、開けて楽しい、食べて美味しいお弁当を、お客様の表情を想像しながら試作を続けました。

Sakura Cross Clinic

3月にはタイ保健省から「該当者は検査を実施するよう」通達がありました。呼吸器疾患のある方、37.5℃以上の発熱、14日以内に入国制限対象地域に滞在していた方などで、対象地域には日本も含まれていましたから、当院の患者様の多くは日本人ということで、タイ人従業員は深く注意を払っていました。またこの頃、感染疑いのある方とその他の方とを分けて診察できるよう、専用フロアを設け、検査が必要な方はチュラロンコーン大学病院への招待状を出しました。

3月22日


限定的なロックダウンの開始。3月22日から4月12日まで、美容院、ゴルフ場等26の施設の一時閉鎖命令。飲食店はホテル内を除き店内飲食が禁止となり持ち帰りと宅配のみに。デパートも不要不急の商品を扱う店舗は一時閉鎖となった

Boy/Rikyu

3月21日15時に「明日から休業」と社長から連絡が入り、その日の閉店後はスタッフ全員を集めて休業後についてミーティング。4月後半まで入っていた予約の方のキャンセルや変更の対応にしばらく追われました。

Sakura Cross Clinic

当院はエンポリアム内にありますが、デパートが閉鎖しても医療機関なので開けていました。しかし、エレベーターに乗るためには施設で検温をパスしなければならず、熱がある方が病院に入れないというジレンマに陥りました。お断りするわけにもいきませんので、医師や看護師が階下まで出向き、下で診察する状況がしばらく続きました。

Chico

22日から営業時間を若干短縮し、カフェメニューのテイクアウトやデリバリーを開始。あとはFacebookやInstagramなどを利用したカフェメニューやマスクのデリバリーも。

ブレズ薬局

3月半ばを最後に、観光客から需要の高い商品のストックが動かなくなりました。薬局は休業要請の対象ではありませんが、自主的に営業時間を短くした店舗もあります。

てっぺん

かなり厳しい今後も予想され、考えを巡らせた結果、このピンチはチャンスだろうと。なにしろ全員が初めて経験することばかりで、同じスタート地点ですよね。だったらやったことないことにチャレンジしよう、タイで一番わくわくするデリバリーを目指そう!と。最初は慣れないこともあり失敗続きでしたが(笑)。

酒の店

持ち帰り容器のスペースは限られているので、従来のランチをそのまま弁当化できるはずもなく、全部メニューを作り変えました。朝にやってみてダメなら一時間くらい反省して、午後にまたチャレンジ。うちは常連さんが多いので飽きさせないよう、やってる僕らも飽きずに進化させないといけませんから。

3月23日


バンコク都から外出自粛要請が出る。バンコクから他県への移動自粛、イベント開催の自粛、マスク着用、検温、アルコール消毒、ソーシャルディスタンスの確保の協力が要請された

Sustaina

ショップは営業時間を短縮して継続、レストランメニューは持ち帰りとデリバリーに切り替えました。家で過ごす時間が長くなるだろうと、レストラン特製の冷凍食品やお惣菜も種類を増やしたり、自社農園で栽培したハーブとエッセンシャルオイルを使ったハーバルバスソルトとバスパックの開発も急ぎました。

3月26日


タイ全土で非常事態宣言発令非常事態対策本部が設置され、閣僚の権限が首相へ移行される

酒の店

政府の動きも含めた情報収集は、主にタイのローカルニュースとSNSで。2月の段階で「アルコールがなくなるよ」と近所の薬局が教えてくれたりもしたので、口コミも大事(笑)。

Sustaina

もともと野菜やお弁当の宅配はしていましたが、需要増からデリバリーを日曜日にも拡大しました。

Boy/Rikyu

幸いにも関係者に感染した人はいませんでしたが、スタッフが暮らすコンドミニアムに感染者が出るなど身近に迫った感もありましたね。3月下旬からはプロダクト担当者を交えた必要最小限の人数で、オンライン販売の準備を進めました。

3月28日


さらに一時閉鎖の対象が増えて34施設に。公園やより多くの施設が利用不可にこの頃にはバンコクで暮らす駐妻と子どもの日本への一時帰国も増加した

Sustaina

しばらく日本に帰るからと、メンバー退会手続きの連絡もいくつかもらいました。

ブレズ薬局

もともと自社スタッフによるデリバリーサービスはありましたが、日用品を中心に利用者が増加しました。

at ease

周りの起業家仲間と情報交換しながら、いつまで続くか見通しが立たない、仮に収まったとしてもすぐに元の世界には戻らないだろうと話してました。とりあえずマスクの製造販売に注力し、オンライン販売を始めるとSNSで話題に。

4月3日


この日よりタイ全土で22時から翌4時まで違反すると罰則を伴う夜間外出禁止にこれまでの外出自粛要請からさらなる行動制限強化へ

てっぺん

持ち帰りとデリバリーメニューで留意したのは衛生管理です。食材の滅菌、温度管理、作って1時間以内の提供など。タイの風土では日本人は菌に弱かったりアレルギー反応が出やすいほか、体調面での不安も大きいんですね。さらに栄養バランスも加味しながらですから、もうオペレーション無視で採算度外視。正直言って赤字でした。

ブレズ薬局

夜間外出禁止に伴い一時閉鎖する店舗や営業時間一部変更の決定、それに関連するスタッフの異動など行いました。

4月4日


タイ国へ向けた航空機の飛行禁止に当初は4月6日までの予定だったが、現時点で6月30日までの延長が決まっている

Boy/Rikyu

幸いにも関係者に感染した人はいませんでしたが、スタッフが暮らすコンドミニアムに感染者が出るなど身近に迫った感もありましたね。3月下旬からはプロダクト 担当者を交えた必要最小限の人数で、オンライン販売の準備を進めました。

酒の店

最新ニュースを求めて多くの人がSNSをチェックする中で、当店を知ってくれた人も多かったようです。主にTwitterの影響力を感じました。

4月10日


酒類の販売が禁止に。当初4月20日までの予定が4月30日まで延長。その後5月31日まで延長となったが、5月3日一転解禁となった飲食店内での飲酒は引き続き禁止に

酒の店

公式LINE、Twitterなどを姉と2人で管理しながら、合間にもガンガン仕事の電話が入る。デリバリーの注文から到着までお客様とのやり取りも盛んで、携帯から離れられない日が続きました。

てっぺん

お金は一時的に減ったけれど、見合わない他の事業はしない、これからもどんどん飲食に投資していこう、タイで一番喜んでもらえるグループになるぞと考え、苦しい時期をやり過ごしました。

Chico

自宅、店をベースにマスク宅配関連の作業をしていました。

4月28日


非常事態宣言と夜間外出禁止令を5月31日まで延長

Boy/Rikyu

ここで新たなアクションを起こそうと、スタッフをグループLINEで繋げてオンラインデッサンをスタート。基本は絵を描くこと。ヘアスタイルだけに留まらず、歴史上の人物や、映画の一部、フォトグラファーの作品など、毎回テーマを設定して。テーマの人物や作品に興味が湧けば、自分で調べて知識を深めることも出来るので、勉強もしつつ、技術職なので仕事が出来ない期間に腕が鈍らないよう工夫しました。今も継続していますし、今後も続ける予定です。

at ease

これまで習慣になかったのに、自宅で晩酌するように。普段と違うことをやっていたり考えなければいけないことも多く、わりと楽観的な方なのですが、深層心理ではストレスも大きかったのかもしれません。家にいたらいたで子供のオンライン授業を見たり、逆に普段より断然忙しかったですね(笑)。

5月3日


飲食店で店内飲食が可能に。美容院も限定的に営業を再開。酒類販売も再開。42日間に渡ったロックダウンを限定的に解除開始

酒の店

ここまで2か月ほぼ休みなく来ました。けれどLINEを通じたやり取りの中から、リピートと紹介の輪も広がりました。「タニヤの方には行ったことなくて」「お弁当やっと食べられました、おいしい」「お店がオープンしたら爆飲みしにいきます」そんな反応を見ているとスクンビットで暮らす人たちに届いた実感があって、嬉しかった ですね。

てっぺん

テーブルの間隔を十分にとり、店内消毒と定期的な換気、従業員はマスクとフェイスシールドを着用を義務づけ、営業再開しました。騒動の初期に購入した空気清浄機も 活躍中です。

Boy/Rikyu

4月下旬から一日3時間ほど、主にアシスタント対象にスタートトレーニングをしながら、営業再開を待ちました。

5月17日


バンコクは3日に続き、ロックダウンを一部解除。デパートなどが営業開始しました(マッサージ店は未解除)。今、日本人経営者は何を見据えているのか。

コロナ対応の苦労と対応策


てっぺん

デリバリー当初はなかなか認知されず、売上げも下がる一方で「自分たちは社会から必要のない存在なのだろうか?」「てっぺんってどんなブランドなんだろう?」と自問自答していました。今一度てっぺんの理念「フードエンターテイメント」を見つめ直し、僕たちは食の喜びと驚きをハッキリと提供できる存在になろう、と改めて感じています。

酒の店

どうしてもピーク時に注文が殺到してしまうんです。店頭販売とデリバリーの対応が重なり対応に追われながら、お客様にも申し訳なく、あと10分でも注文をズラしてくれたなら!と思うこともしばしば。一つ二つのクレームが心にドンときました。

Sustaina

店頭、デリバリー共に野菜の需要が急激に増えたことで対応に追われました。ショップでの接客や店内の安全管理をしながらLINEで受けた注文をスタッフに指示して…と、とにかく目まぐるしくフルで動いて乗り切りました。

Chico

2か月間まるまる営業できない状態で、収入はほぼゼロ。経費ばかりが出ていきました。対応策は…もう乗り切るしかないですから。

Boy/Rikyu

5月3日からの営業再開は決まっても、3月4月に予約いただいていたお客様が優先だったので、新規の方が予約したくてもできない事態に。皆さん切りたい気持ちは一緒なので、心苦しかったです。営業規制緩和後も、完全予約制で2時間ごとに店内消毒すること、お客様同士が居合わせてはならないので、お友達と一緒に来ても一人は外で待ってもらうことなど、政府発表に基づいた細かいルールがありますが、利用者に説明してもなかなか伝わらない場合も。行き違いが生まれないよう、英語・タイ語・中 国語でその都度説明する、プリントアウトした紙を置く、SNSで周知するなど、あらゆる方面から取り組んでいます。

at ease

不安もありましたけど、赤シャツ騒動や洪水の経験から「必ず終わりが来る」わけで、何があっても立ち回れるような心づもりと準備は以前からしていました。

Sakura Cross Clinic

従業員のコロナ感染の予防を徹底することがもっとも苦慮した点です。医療従事者の防護服、シールド、N95マスクなど装備の準備、コロナウイルス感染の疑いがある患者様のための隔離フロアの改装、感染学の院内研修、日々の健康チェックと、経費もかかりましたし精神的負担も大きかったです。

ブレズ薬局

不安を訴える従業員に対する心のケアには苦労しました。「怖い」ものを「怖くない」にすることはできないので、なるべくその話題には触れず、刺激しないよう配慮しました。自分からアクティブに正しい情報を取りに行く人間と、そうでない人間がいて、情報リテラシーを持って育つ事の大切さを実感しました。

コロナ騒動の経験から得た教訓など


てっぺん

学んだことは大きく二つ。どれだけ大きくなろうと柔軟に、変化に強い組織になること。立ち止まったことで、お客様のためと思っていながら、完全集中できていなかった部分も見えてきました。メニューもまだ価格を抑えられるし、もっとわくわくを提供することも出来る。細かく見直して余分をそぎ落とし、いろいろ なことを明確に決めなきゃと思いました。

酒の店

定期的に何かしら問題が起こるタイでは、ひとつ向こう側を見て、何があっても敏感にすぐに行動できるよう、普段から準備万端にしておくこと。あれこれ頭で考えても何も生まれなかったので(笑)。

Sustaina

日頃から免疫力を高める健康的な食事には気をつけていますが、野菜や発酵食品をしっかり摂ったり、生活習慣を見直したりと、健康管理についてより意識するようになりました。また、ご家庭で食事する方が増え、食の安全だけでなく、食の喜びについてもよく考えるようになりました。お店としては、安全で美味しい食事で多くの方が心身共に健康になってもらえるよう商品管理や新商品の開発などにも努力していきます。

Chico

出来事としては災難でしたけど、勉強する時間もできて、いろいろと考えを深めるいいきっかけにもなりました。同じことばかりではなく、新しいことにチャレンジしたいですね。

Boy/Rikyu

報道などであっという間に命を落とす方を見て「自分もいつ死ぬかわからない」と実感し、1日1日を大切に生きようと考えました。仮に自分がいなくなっても他の人が回せるお店作りなど、常に何があっても慌てない準備も必要ですね。仕事時間が長いので、どうしても食事や休憩を後回しにしがちでしたが、楽しく、長く仕事を続けていけるよう、健康と安全に今まで以上に目を向けようと思いました。

at ease

最初は、こういう時こそチャンスだと考え、店舗数を増やす計画も立てたのですが、コロナが沈静化しても別の感染症が広がる可能性もある。そもそもタイで事業をしていると「いつ何がどうなるか分からない」に常に直面するわけで、固定費の大きい、拡大していく一方のビジネスはリスキーだなと思うように。いったんゼロベースで考え、中長期の計画を見直すいいきっかけになりました。

Sakura Cross Clinic

日本の桜十字病院グループで教育している感染予防対策マニュアルがとても役に立ち、早い時期からコロナウィルスへの対策が立てられました。世界中で人々が過剰に反応した形になりましたが、あらためて今後のあり方を見直すいい機会になったと思います。

ブレズ薬局

国、銀行、会社と、考えていたより誰も守ってくれないものだなと。日本を見ていると緊急支援策もキチンとしていますよね。タイは補償金を受け取れていない人も大勢いますし、私自身もやはりここでは外国人だと痛感しています。自分の身は自分でしか守れない、改めてそう思います。

アフターコロナに向けて。今後の見通しや取り組み


てっぺん

日本各地、現地の食材の仕入れとミシュラン出身の料理長からの料理の更なるサービスの向上、それとてっぺんブランドの強化。ここで食事すること自体がステータスと感じてもらえるくらい、かっこいいてっぺんになりたいですね。

酒の店

デリバリーは続ける予定です。店内でのお酒の提供は今も禁止ですが、この先、許可が下りても、しばらくは観光客も来ません。もうしばらくこの状態が続くだろうし、コロナ以前には戻れませんよね。なので常に新しいこと、次の一手を考えています。

Sustaina

より健康第一の世の中になっていくと思います。もともと味噌や梅干しの発酵食品、健康食品を多く取り扱ってきたベースがあるので、そこは揺らぐことはありません。デリバリーや食事メニューのさらなる強化で、健康でおいしい食事のお手伝いができればと。個人的にはSNSの導入をちょっとバタバタしてしまって反省。もっと早めに打ち出しておくべきでした。今後はオンラインショップを整備して、タイ全土から注文を受けられる仕組み作りを急ぎます。

Chico

自粛のストレスでみなさんも猫に触りたいだろうと思いますので、バーンメオ(猫の家)を定員制で、少しずつ開放していきます。猫ステップ・エアコン付きで、改装してよりいっそう快適になった〝新バーンメオ〟に遊びに来てください。

Boy/Rikyu

大気汚染の改善や、ジュゴンの群れやウミガメの産卵が戻ってきたことで、普段私たちがいかに環境を汚しているのか実感しました。仕事の性質上、ケミカルを100%断ち切るのは難しいですが、できる限りお店でも個人でも行動に移して意識を高めていきたいです。マスクをしたお客様をカットして、たくさんの気づきもありました。耳にマスクをかけやすいようここはもっと切ろうとか、マスクをした輪郭を含めてのカットや、あまり時間をかけずに作れるカラーやパーマスタイル。新しい時代のマスクに合ったヘアデザインを追求したいです。マスクを一つの流行に落とし込んだタイのブランドや、マスクとフェイスシールドを上手にコーディネートするうちのスタッフたちを見て、危機をファッションに変えて、全て楽しい方向に持っていくタイ人のセンスっていいなぁと思ってます。

at ease

リクエストは多かったもののずっと踏み切れずにいた、出張マッサージに本格的に取り組みます。やるからには今まで以上に研修やチェック体制を整え、高いクオリティのサービスの提供を目指して。また、Withコロナの日常は家で過ごす時間がさらに重要視されるでしょうから、遅ればせながらYouTubeチャンネルを開設しました。家庭でできるセルフマッサージ、パートナーの肩を揉むコツなど定期的に配信します。こうした情報も含め、お客様の心身の健康にお役にたてるよう、総合的なサービスを提供していきたいですね。

Sakura Cross Clinic

ご来院頂かなくてもお薬をお出しする取り組みや、待合いや検査フロアの社会的距離、ご予約で個室対応による患者様同士の非接触など、3密を避けるソーシャルディスタンスの取り組みは、今後も継続して取り組むことで様々な感染症から医療従事者や患者様を守ることに繋がります。

ブレズ薬局

スクンビット通りソイ33に17店舗目になる新店の準備を進めているほか、これを機に新事業を組み立てる動きを加速させています。主にタイ人向けですが、薬剤師の求人広告サイト、BtoBで当社の在庫をオンラインで24時間注文できるサイトの運営がまもなく始まっております。

お話を伺った方


at ease(スパ・マッサージ)上野さん
Boy/Rikyu(ヘアサロン)田中さん
Chico(雑貨屋)松本さん
Sakura Cross Clinic(クリニック)大原さん
Sustaina(オーガニック食材店・カフェ)荒さん
酒の店(日本食レストラン)石井さん
てっぺん(日本食レストラン)柳本さん
ブレズ薬局(薬局)飯田さん

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と暮らす 15号 2021年4月15日発行

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