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教える 居心地のいい お部屋の作り方

 タイにいると仮住まいなのでなかなか模様替えができなかったり、思い通りにインテリアを楽しめなくなっていませんか?コロナ発生から1年。長くなったおうち時間をもっと快適にできるような空間作りができたらいいですよね。

 今回は、インテリアコーディネーターが居心地のいいお部屋づくりのためのテクニックを大公開。タイで買えるアイテムで居心地の良さがぐんとUP します。収納が少ない、飾り棚をどう使っていいかわからないなどのお悩みも解決しますよ。ぜひ、真似してみてください。

【目次】

    1. エントランス
    2. キッチン
    3. リビング
    4. パウダールーム
    5. ダイニング
    6. ベッドルーム

    今回ご協力いただいたインテリアコーディネーターさん


    Kana さん(在タイ歴2年)

    家具やインテリアが好き。現在、アメリカのインテリアデザイナー制度NCIDQを取得するため勉強中


    Mika さん(在タイ歴2年)

    日本でインテリアセレクトショップに勤務経験あり。インテリアコーディネーターの資格を保有

    エントランス

    アイキャッチと見せる収納でエントランスを快適な場所に

     玄関はお客様にファーストインプレッションを与える場所。だからこそ、その家を象徴するようなシンボルアートを飾ることで、お客様が足を踏み入れたときに効果的に印象づけることができます。自分のおうちを象徴するような素敵なアートを見つけたら玄関に飾るといいですね。

    その1 : アイキャッチを作ろう

    絵(980B/Peace Store)  シンボルアートを飾ってアイ その1キャッチを作りましょう。特にタイの玄関は収納が少なく、備え付けのシューズボックスすらないコンドミニアムも多いですよね。そのため、日常感がむき出しになりごちゃごちゃした印象になりがち。ドアを開けた時に目線が向かう場所に、パッと目を引くようなアート作品を飾ることで、これらのごちゃごちゃした日常感を視界に入れない効果があります。

    その2 : 椅子とかごを使って玄関を快適に

    かご(700B/KOON)  玄関まわりは、出かける時の必需品を置いておくと便利。最近は、マスクに除菌スプレー、虫よけにエコバック、ちょっとした子どものおもちゃなど、何かと忘れ物しがちなアイテムが多いですよね。玄関に背の高い椅子を置いて、その上にかごを用意し、これらのアイテムを収納しておくと、靴を履いてから「しまった!」もなくなります。また、履きにくい靴を履くときなどに腰をかけるのにも便利ですよ。

    その3 : スリッパはかごに入れて見せる収納に

    スリッパ(480B/LOFTY BAMBOO)  ただでさえ狭いタイの玄関。スリッパを収納する場所がない!という方も多いはず。そんな時は、かごに入れて見せるように収納するのが◎。可愛いスリッパを買って、かごにいれるだけでおしゃれなインテリアになります。

    キッチン

    居心地のいい自分時間スペースへ

     何かと多くの時間を過ごすキッチンスペースが、ただ作業するだけの場所になっていませんか?キッチンの中を居心地のいい空間へチェンジすることで日々の家事が楽しくなるきっかけになります。また、タイのキッチンはゴールデーンゾーンと呼ばれるひざから肘くらいの高さの収納が少ないのも悩みどころ。プロが、悩みの多いタイのキッチン空間の使い方や収納の仕方を伝授します。

    その1 : お気に入りの棚を作る

     キッチンは家の中で一番アイテム数が多い場所。扉を開けたときにテンションが上がるようなお気に入りの棚を作るとキッチンを使うのが楽しくなります。たとえば、一番取り出しやすい所におしゃれなパッケージの紅茶を置いて、その上にお気に入りの茶器やキッチンツールを並べる。こんなふうに工夫するだけで、棚を開ける度にワクワクしてキッチンが楽しい場所になります。

    その2 : かごを活用して取り出しやすい収納に

     引き出しに入れてしまうと取り出したり片付けたりするのが面倒になったりするものも、このようにかごに入れると見た目にもかわいく、こどもでも取り出しやすいのでお手伝いしてもらいやすいですよ。写真のかごには、子どもたちの水筒やこまごました日用品が入っています。

    その3 : 料理する場所からひと息つく場所に変える

    スツール(2,800B/Sop Moei Arts)  キッチンを料理するだけの場所にしておくのはもったいないですね。タイのキッチンは日本よりも広いので、お気に入りのスツールを置くだけで、自分時間を楽しむ居場所に早変わり。例えばカフェのように、本を読んだり、動画を見る場所として使ってみては?

    リビング

    色を引く。そして足す。

     リビングは家族が集まる場所なのでみんなが居心地のいい場所にしたいですよね。でも、日常品が溢れて色もごちゃごちゃしがち。統一感を作ろうとすると今度はシンプルになりすぎて個性を出せなかったり。これを解決するポイントは色!色の足し算と引き算をすることで家の個性を活かしながら統一感を出すことができます。

    その 1 : まずは色を引いて、ベースカラーを決める

    クッションカバー(380B/Peace Store)  まず、変えることのできない床、壁の色と備え付けの家具のベースカラーを確認。このリビングの場合は、グレーとベージュ(木肌)がベースカラーです。ベースカラーを確認したら、収納棚や大きめの家具、カーテンなどにグレーとベージュを取り入れて、統一感を出していきます。全く同じ色味でなくても近似色でOK。もしグレーがなかったらグレーを構成している白と黒でもいいですよ。

    その 2 : テーマカラーを決める

    チーク材のはしご(シングル1,400B/Peace Store)

    テーブルランナー(90cm 1,400B/Sop Mei Arts)


     ベースカラーを決めたら今度はテーマカラーを決めて足していきましょう。このリビングのテーマカラーはグリーン。植物を置いたり、クッションやはしごにかけたラグ、テーブルクロスにグリーンを加えていきます。緑も色々な緑があるので青系なのか黄色味が強いのかを確認しながらバランス良く配置していきます。この差し色を加えることでバラバラだった木の色が目立たなくなっているから不思議。

    パウダールーム

    3の法則とラインを意識してきちんと感を演出

     日本だとなかなかない、ゲスト用のパウダールーム。どのようにこの空間を使ったらいいかわからない方も多いはず。しかもゲストが一人になる時間なので、印象に残りやすい場所といってもいいでしょう。人に見られたくない日用品はスッキリ収納した上で、お気に入りのアイテムをディスプレイして、気持ちの良い空間でゲストをもてなしましょう。

    その 1 : 3の法則を使ってみよう

     インテリアをコーディネートする時によく使われるのが3の法則。①3アイテムを並べる②高さを3段階にする③三角形に配置する。この法則に従ってお気に入りのアイテムを並べると不思議なくらいしっくりいくバランスが出来上がります。これはトイレタリーだけでなく、あらゆる場所に応用できるのでおすすめです。

    その 2 : 真ん中のラインを意識しよう

     絵を真ん中に配置して、その下にトイレットペーパーの入った収納カゴを置くことで真ん中のラインができあがります。このラインを作るときちんと整頓された印象を与えることができます。さらにまた3の法則を使ってアレンジしてみましょう。今回は、葉っぱのアイテムを使って3つ目のラインをつくりました。3つのアイテムで、3段階の高さを作ることで視覚的なバランスを生み出しています。

    その 3 : 好きなアイテムをラインを意識して並べる

     4つ以上のアイテムをディスプレイするなら、ラインを意識して並べましょう。パウダールームならではの香りのアイテムやお気に入りのパッケージのハンドソープやキャンドルをラインを意識して並べるだけで、きちんと感の出る整ったディスプレイになります。

    ダイニング

    異素材を組み合わせてメリハリを楽しもう

     おうち時間が増えた今、食事の時間は気分転換のためにも、以前にも増して大事なものになっています。いつもの食卓にちょっとしたテクニックを加えるだけで雰囲気を変えられるので、食事のジャンルによってコーディネートを変えて楽しんでみては?食器やテーブルランナーを買い足すだけでアレンジができるので、インテリアコーディネートに取り組むなら、まずダイニングからがおすすめです。

    その 1 : 異素材を意識する

    テーブルランナー(90cm 1,400B/Sop Moei Arts)  テーブルコーディネートは色を揃えてしまいがちですが、素材感を意識するとバラエティが増えて個性を出すことができすよ。例えば、ここではガラス、木、陶器、布など様々な素材を組み合わせることで立体感を生み出しています。キラキラと光っているグラスとくすんだ色合いの陶器の間にコントラストが生まれ、それが立体感となって視覚的効果につながります。

    その 2 : 和、洋、アジアンテイストに全部揃えなくてOK

     タイにいるとタイの食器、タイの木のアイテムがかわいくてどんどん買ってしまい、それを全部食卓に並べがちですが、そういったカテゴリーで全部そろえなくてOK。タイのお皿に、和食器やモデンな食器を組み合わせることもテクニックの一つなんです。

    その 3 : 飾り棚にも3の法則

     タイの部屋はたくさん飾り棚がありますが、いまいち使いこなせないですよね。そこで活躍するのが前述の3の法則です。こちらの飾り棚ではバランスよく3つに区切ってアイテムを飾り、色も黒、金、ガラスという3つの色合いを意識してディスプレイしています。 3つの区切りの中にまた3つのアイテムを使って3段階の高さを意識することで一区画のアイテムバランスも全体的なバランスも取れています。

    ベッドルーム

    一日のリセットは気持ちのいい空間で

     ベッドルームは一番プライベートな空間。ここを気持ちのいい空間にできれば毎日の眠りが快適になり、気持ちも身体もハッピーになれますよね。いつもの寝具やクッション、バスローブ、ディスプレイを変えてみたり、これまでに紹介した3の法則や色の足し引きも使って、自分好みの空間にアレンジしてみてください。

    その 1 : 個性的なファブリックを使ってインパクトを

     タイでは少数民族の織物やブロックプリント、アフリカのテキスタイルなどが簡単に手に入りますよね。でも、よく聞くのは、かわいいと思って買ったのはいいけれど、どう使っていいかわからないという声。個性的なファブリックは、ベッドルームに置くことで良いアクセントになります。色がガチャガチャするのを防ぐには、リビングで使った引き算と足し算を使えば大丈夫。まず、ベースカラーは落ち着いた色にします。ここではベージュのオーガニックコットン素材の寝具をチョイス。そこに個性的なファブリックをランナーとして重ねればアクセントを効かせることが可能です。

    その 2 : 絵とランナーで3の法則を

     ランナーとして個性的なファブリックを置いたら、それと似た色味の絵を棚に飾るとまた3の法則が成立します。これによって全体のバランスが取れ、一体感を生むことができるんです。民族系の物を飾りたいけれど、それだけ浮いてしまうのを恐れて手を出せない方も多いはず。このように、共通の色味が少しでも入ったアイテムをバランス良く配置すると空間に統一感が生まれますよ。

    その 3 : 癒やしアイテムで自分の好きな空間に

     1日の疲れをリセットする空間だから、自分のための癒しアイテムを揃えて。香りや光、素材を意識してアイテムを足していくと自分のお気に入りの癒やし空間になりますよ。こちらで使用しているのは、触りごこちのよいオーガニックコットンの寝具やバスローブなど。スリッパも肌に触れるものなので素材にこだわりたいですね。

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と暮らす 15号 2021年4月15日発行

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